岩谷山仙禅寺は、西暦723年(養老7年)に行基によって創建され、山城国鷲峰山寺の別院として僧房五宇を有し栄えたと伝えられています。
現在、「朝宮茶発祥の地」の石碑が建っています。
また、俳人・松尾芭蕉は、朝宮を訪れて『木がくれて、茶摘みも聞くや、ほととぎす』という一句を残しています。
毎年3月1日に、岩谷山 仙禅寺の「おこない」が五穀豊穣と除災招福を祈願して行われます。
2mを超すような立派な「クロモジの木」に搗きあげた餅を枝に巻き付け「餅花」を作り、二升の餅を角餅として専用の餅箱に敷いた「おと餅」と、ネコヤナギの股木3本を朱印を押した和紙で包み、三角錐の形をした「モッソ飯」などが、本堂の内陣に供えられます。
内陣には僧侶と当屋が入り、その他の人は外陣で法事に参列し、法事が終わると境内に出て、南南西の方向にある「鷲峰山 金胎寺」へ「モッソ飯」を供えて拝みます。
式が終わると「餅花」や「供え物」は、当屋宅へ下げられ、各家庭に配布されます。
ネコヤナギの股木は、苗代の水口に挿して五穀豊穣・子孫繁栄を祈願します。
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